<石鯛VXスペシャルNEOフィールドレポート>

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新発売の石鯛VXスペシャルNEO。従来品の石鯛VXにコーティング等の改良を加えてリニューアルとなりました。
発売前のフィールドレポートをご紹介します。

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ナイロン糸に比べ直線強度そして根ズレには飛躍的に強い道糸です。伊豆半島周りでの石鯛釣りには12号が良いと思います。磯によって竿下のポイントだったり、遠投のポイントだったりするので12号でしたら今までナイロンで飛距離が伸びないと感じていたのならばより遠くのポイントが狙え、道糸の伸びが無い為に遠投ポイントの魚信や警戒心を伴った小さな魚信をも竿先に明確に伝えることが出来ます。石鯛VXスペシャルNEOをリールに巻く際の注意点はなるべくジグザクに巻くことをお勧めします。理由は緻密に平行に巻くと新素材系は根掛かりを煽った場合に巻いてある糸に喰い込んでしまい、次に仕掛けを投入する際にスプールの回転が一瞬止まり、飛距離が伸びなかったりバックラッシュを招いたりしてしまう事があります。それらを防止するために糸と糸を交差させることで食い込みにくくなります。

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(画像参照)

この道糸の強度としては12号ならば60キロ程の直線強度があります。道糸自体の強さの面では問題がありませんが仕掛けに使用するワイヤー類の強度とのバランスに気を付けなければなりません。万が一に大型の石鯛が掛かりドラグを締めた場合ではワイヤーハリスとハリの結束部分には相当の力が加わり、その張りつめたワイヤーに石鯛の歯が触ることでワイヤーブレイクするリスクがあります。石鯛釣りに良く使われる7本撚りのワイヤーの強度は#38は28.8キロ、#37は34.4キロ、#36は42.7キロ、#35は49.3キロ、#34は59.0キロとなっていますので石鯛VX12号とのベストバランスは#34となります。がしかし、これはあくまで直線強度です。実際#34のハリスは仕掛け作りの際に苦労を要しますし伊豆半島で釣れる石鯛の大きさと竿の弾力を考慮すると#36、#35か#37が妥当だと考えます。使用道糸がナイロンであれば#38まで落とせますが伸びの無い新素材系を使用するときは1番手2番手太くする方が良いと思います。

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16号以上を使用する場合には離島の10キロ以上のクチジロを対象とした釣りになります。直線強度としては石鯛VXスペシャルNEO16号は90キロ。これに対する好バランスワイヤーは強度が91.3キロの7本撚りの#31となります。という事はモロコ(クエ)釣りにも使用可能です。サルカンとの結束方法ですがコーティングが施されているためにユニノットやクリンチノットですと滑ってほどける可能性があります。仕掛けを通すのに都合がいい程度の輪を作った8の字結びが強くて使い勝手も良くてお薦めです。

藤沢 友得