製品開発コンセプト

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フジノラインは、日本におけるナイロン釣糸製造の初期1957年に創業(旧社名:フジノナイロン)したフィッシングライン専門メーカーです。
鮎釣り用の極細糸をはじめ、テーパーラインや組糸といった形状のラインまで、自社工場にて幅広く製造しています。
その他、自社製品以外にも、国内・海外OEM生産なども数多く手がけています。
釣りの種類によっては、ラインの進化からタックルが変わることもある程、ラインが変われば釣り方が変わり、今まで釣れていなかった魚が釣れる、今まで取れなかったアタリが取れるようになるのです。
釣り人と魚を結ぶタックルの中でも、重要な比率を占めるライン。
中でも糸の太さが変化する「テーパーライン」はフライやテンカラ釣りには欠かせないアイテム。
太さが一定でないことから、太い部分の長さや太さ、テーパー部分の長さ、糸の硬さといった複数の設計要素が必要なため、無限のパターンを作りだすことが可能です。フジノラインでは、このような特殊なラインの製造にも力を入れています。

糸径の規格について
フジノラインでは、日本釣用品工業会の釣糸標準規格を遵守しています(※一部商品を除く)。
この規格には上限と下限がありますが、出来る限り下限の数値(糸径が細い方)に近い設計を心がけています。
よく起こる事例として、写真のようなシックネスゲージでの糸径測定の場合、上下から糸をはさみこむ部分を強く押さえてしまうと糸径は細く測定されてしまいます。

ダイヤルゲージによる測定
デジタルゲージによる測定

これは、糸の太さをピンポイントで測る方式のため、力の入れ具合により微妙な違いが発生、同じラインでも測定者によって数値が異なるといった不具合が出てしまいます。
極細糸の糸径となると、1/1000mmレベルの誤差によって号数が変わってしまうため、糸径の測定はかなり慎重になります。

フジノラインでは、糸の太さをレーザーで測定する、「レーザー測定機」を使用し、直線方向に十分な長さを継続的に測定することで、測定者によるばらつきをなくした検査方法をとっています。

レーザー測定器による測定

高品質なライン製造の為には、「高精度かつ専門性の高い機械設備」、「蓄積されたデータの数々」、「そこに携わるプロ意識の高い社員達」、この全てが不可欠です。
製品作りの1から10までを知り尽くした少数精鋭集団、それがフジノラインです。

また、デジタル技術の進化と共に、ライン製造にも進化が必要です。
従来通りの技術にとどまれば、斬新な製品が生まれることはなくなり、業界から淘汰されてしまいます。
デジタル技術の活用により、これまで不可能や難しいと考えられてきたものが実現する可能性が大いに広がります。

長年のライン製造の経験を生かし、最新のデジタル技術を駆使して私たちにしか出来ない、新たなアイデアによる製品作りを目指します。

私たちは、「ライン」の重要性にこだわり、「糸が変われば釣りが変わる」をコンセプトに、既成概念にとらわれず新しいことにチャレンジし、更なる進化を遂げるべく日々奮闘しています。

原料からラインが出来るまで

フジノラインでは、原料から一貫して製品になるまで自社生産しています。
一般的な生産の流れをご紹介します。

  • step1

    何も混ぜていない原料。このまま使用すると透明のラインが出来上がります

  • step2

    着色するためにカラーチップを混合しています

  • step3

    原料を入れるホッパー

  • step4

    原料から糸状になっているところ(その1)

  • step5

    原料から糸状になっている原料から糸状になっているところ(その2)

  • step6

    原料から糸状になっているところ(その3)

  • step7

    ボビンに巻き取られていきます

  • step8

    糸の強力や伸び率を測定機を使って測定

    • 糸の強力や伸び率を測定機を使って測定
      糸の強力や伸び率を測定機を使って測定
    • 糸の強力や伸び率を測定機を使って測定
    • 糸の強力や伸び率を測定機を使って測定
  • step9

    小さいスプールに巻き取ります

  • step10

    パッケージング作業

  • FIN

    完成