2024年12月14日(土)
長野県小海町にある松原湖ドーム桟橋で『第2回Fujino Cupワカサギ手繰り選手権』を開催させていただきました。
今回で2回目と始まったばかりの大会ですが、県内外の手繰りフリークのみなさまから多くのご応募をいただきました。
抽選で選ばれた20名の選手の中には遠く山形県からもご参加いただきました。
大会ルール
今大会は当日までサプライズだったスペシャルシークレットゲストを加えた21名で、受付時に釣り座抽選を行いAグループ11名、Bグループ10名。
それぞれのグループで1回戦、2回戦の合計釣果上位3名ずつ、合計6名が決勝戦に進めるルールとなっています。
なお今回のスペシャルシークレットゲストはワカサギ界のカリスマ『千島克也』氏をお招きし、予選直前に登場いただいた際には驚きと歓声が上がっていました。
予選1回戦 7:10~8:10
今大会は解禁の翌日に開催し、魚群探知機の使用も不可とした為、ワカサギの泳層パターンがわからないので、短い仕掛けで底の群れに絞る方、仕掛けを連結させて棚を広く探る作戦を取る方、選手それぞれに少ない情報の中から戦略を練っていて、その点も見応えの一つとなりました。
前回大会ではスタート直後からドーム内選手がみんな手繰り出すほどの入れ食いモードでしたが、今回は誰一人としてアタリもなく静まり返ったドーム内に大会ならではの緊張感が漂っていました。
最初にワカサギを釣り上げた方はスタートから1分以上が経過してから、その後もなかなかドーム下までワカサギの群れが入ってこない状況が続きます。
10分程経過すると徐々にAグループの選手にアタリが出始め、手繰る選手が増えてきましたが、Bグループの選手はなかなか群れが回ってこない状況が続き、全体的にも難しい釣りとなりました。
予選1回戦結果
Aグループ 1位 19匹で4名がトップタイ
Bグループ 1位 10匹 2位 9匹で3名が2位タイ
両グループ共に超僅差で全選手に逆転の可能性がある結果となりました。
予選2回戦 8:45~9:45
釣り座移動と休憩を挟んでの2回戦。この30分のインターバルが釣況にどういう影響を与えるかどうかの2回戦がスタート。
1回戦がウソのように全選手開始直後から手繰り始めます。
こういう状況ではいかにトラブルなく多点掛けで的確に釣り上げていけるかで結果に大きな差が出てきます。
途中渋る時間帯もありましたが、2回戦終了。
予選2回戦結果
Aグループ 1位44匹 2位40匹 3位25匹
Bグループ 1位59匹 2位57匹 3位55匹
決勝進出者
Aグループ 1位 横森瞬 2位 櫻井貴章 3位 小泉正人
Bグループ 1位 千島克也 2位 森泉直樹 3位 宮島孝文
以上6名が見事決勝進出となりました。
決勝戦の釣り座は予選の釣果順にクジを引いてもらい、番号順に座席を選ぶ方法を採用。
決勝戦 10:45~11:30
左から、小泉選手→櫻井選手→森泉選手→宮島選手→千島選手→横森選手と横並びでの戦いです。
残念ながら予選敗退してしまった選手達に見守られ緊張感漂う中でのスタート。
開始からどの選手もアタリがなくピリピリとした空気でシーンと静まり返ったドーム内。
最初の1匹目を掛けたのは福島から参加の宮島選手、その後横森選手、千島選手が続きますが、手前3名の選手には反応がない様子。
完全にワカサギの群れは奥の3名の所までしか来ていない様子。
3選手には頻繁にアタリがありますが、その中でも真ん中に座った千島選手は手繰りスピード、手返し共にまさに神速。
まるで早送り動画を見ているような釣りを展開されていました。両隣りに座った横森選手と宮島選手も必死に食らいつきますが徐々に差が出てきます
。残念ながら予選突破できなかった選手も、頂点の技術を目の前で観ることができて本当に勉強になったと思います。
表 彰 式
湖畔の宿「リゾートイン立花屋」様に会場をお借りしての表彰式。
優勝は40匹を釣り上げブッチギリで千島克也選手。
開催1週間前に出場をオファーし「もう何年も手繰ってないから」なんて仰っていました。
スペシャルゲストとしてのプレッシャーもあったと思いますが、圧巻劇を披露していただきました。
準優勝はここ数年色々な湖に出向いて腕を磨きメキメキと実力をつけている横森瞬選手が28匹を釣り上げ、見事に努力は裏切らないを体現してくれました。
まだ若い横森さんにはこれからも手繰り釣りを盛り上げていってくれることを期待しております。
3位にはこちらも努力の人、福島から参加の宮島孝文選手が23匹を釣り上げ3位入賞。
宮島選手も実直に手繰りに向き合い、自宅ではお手製の手繰り練習機でイメージトレーニングを積まれたとの事。
こちらも日々の努力が実を結ばれました。
おわりに
今大会も皆様のご協力のおかげで沢山の方から「楽しかった」と言っていただける良い大会になったと思います。
ぜひ大会の時だけではなく普段の釣行にも手繰り釣りを取り入れていただき、ワカサギ釣り本来の『誘って・掛けて・引き味を楽しみ・釣り上げる』を楽しんでいただき、その中で上達の答え合わせの場として、また次回の手繰り選手権に臨んでいただけると嬉しく思います。
最後になりますが、今大会に多大なご協力とご協賛をいただきました、松原湖漁協様、リゾートイン立花屋様、フィッシングあづみ野様、ゴールドハウス目黒様、上州屋甲府昭和店北野様、ご協賛いただきました選手の皆様にこの場をお借りしまして、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
フジノライン・ワカサギフィールドテスター 源間優一