フジノライン磯フィールドレポート 西伊豆 雲見の磯

Pocket

9月10日、所属クラブの9月度例会が西伊豆の雲見の磯で開かれました。
いよいよ伊豆半島、秋磯の開幕です。先月までは春磯から引きづっている底潮の冷たさが影響して伊豆半島での石物釣りの釣果は芳しくない状況が続き、下手をするとエサのサザエの消費量が1日で1キロに満たないなんてこともしばしばでした。先週から水温が27℃台を維持していて上層から水深20メートルまでの水温も差がなくなり状況が好転してきました。
高水温の為、エサ取りに強いガンガゼウニを付けエサに選びました。ガンガゼは仕掛けの落下時に水の抵抗が大きいので今春発売されたナイロンラインのマーク石鯛18号より仕掛けの落ちが速い石鯛VXスペシャルNEO12号を使用しました。ガンガゼを使用する時や潮流が速い磯では石鯛VXスペシャルNEOの12号は引張強度70キロを誇り普段使用するナイロンラインの18号より線径が細く、比重も1.41とナイロン素材よりも重いため仕掛けの沈みが速く、水の抵抗が大きいガンガゼを使用しても潮に流されにくく狙ったポイントに仕掛けを入れやすいのでガンガゼを使用する時には好んで使用しています。また、ゼクシオン素材の糸の伸びが無い特性によりナイロンラインでは伝えきれない小さなアタリも竿先に伝えてくれるので春先の食いが渋い石鯛のアタリやエサ取りたちが溜まるピンポイントを探し当てる事が可能です。
朝から緩い下り潮が足元に差し込み期待が持てる状況でしたが、釣り開始直後は全くアタリがありませんでした。撒き餌をしてガンガゼを2個付けにして頻繁に打ち返しているうちにアタリが出始めました。最初はハリ掛かりしないくらいの小型のイシガキダイのアタリが続いていましたが段々とアタリが力強くなり魚が入れ替わってきたと感じた時に竿先を大きく抑え込む前アタリの直後にいきなり石鯛竿が舞い込みました。十分食い込ませてから渾身の力で合わせナイロンラインとはまた違った魚の動きが明確に伝わってくるアタリを楽しみながら釣り上げた魚は41センチ、1.6キロの良型のイシガキダイでした。その後も期待感いっぱいの竿先を抑え込むアタリが続き、納竿の11時までドキドキ感いっぱいの石鯛釣りが楽しめました。

Report by フジノライン磯インストラクター 藤沢友得