小雨がぱらつく2019年12月10日早朝、神奈川県三浦市の城ケ島にフジノライン磯テスター陣が集結。
今回は城ケ島赤堤防に大塚インストラクター、北原テスター、柳川テスターと兼松社長の4人が渡り、私は石鯛用ラインのテストだったので居島新堤防に渡りました。
イシダイのポイントは堤防の基礎部となる沈みケーソン周りとの事。
堤防沖向きのカドに釣り座を構え、さっそくAQコートと言うコーティング剤を纏った石鯛ホワイトゴールド18号を竿のガイドに通してみる。
手触りがつるつるしていてガイド通りが格段に良くなっています。
タックル準備を終えてから下り潮が緩やかにぶつけるケーソン周りでエサ取りのアタリがある場所を探るが、最深部はアタリが遠く、ケーソンの上の棚ではエサ取りは居るもののエサのヤドカリの足、ツメ、胴の部分が残るのでイシダイやイシガキダイは鳴りを潜めている模様。
次に沖向きのケーソン周りの棚上を攻めるがエサ取りの反応も無い。
水温低下で活性が落ちたでしょうか?
それから時は刻々と過ぎ、イシダイが口を使う時間帯は10時頃から12時頃までと予測し、それまであちこちのポイントを探る釣りから一点集中の釣りに切り替えます。
狙ったポイントは沖向きの沈みケーソンの際の最深部。50メートルほど遠投してケーソン際に仕掛けを落ち着かせますが、投げた時の飛距離が伸びているように感じました。
従来の石鯛ホワイトゴールドはスプールの巻き癖がガイドに当たり遠投時には少々のデメリットとなっていましたがAQコートを掛けることで巻き癖が付きにくくなりガイドの摩擦抵抗が減っていると感じ取れました。
10時半頃から活性は決して高くはないが空バリで仕掛けが上がって来るようになる。
居る!
奴は居る!ドラグを少し緩め、大きめのヤドカリに19号の石鯛バリを刺し同じポイントに仕掛けを投入し、暫し待つ。
するとゴツッと石物特有のアタリが竿先に伝わる...
。ゴツ、ゴツ、フワリ。一気には食い込まない。大型石鯛特有のアタリです。
更に穂先がフワリと揺れ、穂持ちまで抑え込んで一瞬止まる。こいつは絶対走る!
と確信し臨戦態勢に入った瞬間、和竿が根元まで一気に舞い込み、スプールからラインが引き出される!
鋭い合わせを決めると力強い締め込みが襲い来ると同時にケーソンのカドに道糸が擦れるのが分る。ドラグを締め直してケーソン上に魚を引きずり上げるべく強引にやり取りをしてから魚の引きを愉しむ。
間違いなく良型だ。
幾度の締め込みを制してひらを打って浮いてきたのは綺麗な魚体のクチグロ!60cmはある見事なイシダイです。
しかし困ったことが起きました。大型なのでブリ上げることが出来ない!タモ網も無い!水面から堤防上までは優に7メートルはあるのです。
ラインを手繰って上げるしかないので充分に息を吸わせて大人しくなった後にそろりそろりとラインを手繰って上げるのを試みるしかありません。
ラインはやはり沈みケーソンのカドで擦れてザラザラになっています。
過去にザラザラに擦れたラインを持ち手繰り寄せて切られた苦い経験を思い出しながら慎重に手繰り寄せて何とか手中に収めることが出来ました。
AQコートを掛けることで根ズレに強くなり、ナイロン糸の吸水劣化も防げ、飛距離も伸びる!素晴らしい石鯛用ラインが出来たことを実感しました!
その一時間後、またもや同ポイントで一気に竿が舞い込みました!これも良型です!
この時に使用していたラインはAQコートを掛けた石鯛VXスペシャルNEO12号でした。
ポリアリレート素材を用いた組糸で、伸びが無いので小さなアタリも逃さず、ナイロン糸より細号数を使えるので遠投釣りに向いている石鯛用ラインです。
強い締め込みの後上がってきたのは50cmを超える綺麗な縞模様の石鯛です。
この時も石鯛VXスペシャルNEOは根ズレでザラザラにささくれ立っていましたが3キロほどのイシダイを何の問題も無く手繰って抜き上げることが出来ました。
石鯛VXスペシャルNEOはPEラインと同じ組糸ですが似て非なる物です。
石鯛VXスペシャルはポリアリレートラインなので伸びが殆ど無いためアタリが鮮明に出ますし、比重が1.41と重いため潮馴染みが速く、引張強度も12号で70㎏を誇ります。
AQコートを更に幾重にも染み込ませる様にコーティングすれば張りが出て、更に根ズレにも強くなるでしょう。
初めての城ケ島での石鯛釣行で驚きの2連発。良い潮、良いラインが味方に付いてくれて有意義なテスター会となりました。
来年のジャパンフィッシングショーin横浜が釣りフェスティバル2020in横浜と名称変更となりました。
開催期間は2020年1月17日から1月19日までです。
フジノラインは今年も出展いたしますのでその時にはAQコートを掛けてリニューアルした石鯛ホワイトゴールドと石鯛VXスペシャルNEOを来場者の皆様に手に取って感じて頂けます。
従来品との違いを是非感じてみてください!私も3日間、フジノラインブースにいますので来場者の皆様と石鯛談議に花を咲かせましょう!
お待ちしております!
フジノライン磯インストラクター
藤澤友得