141シンカー磯釣行レポート

141シンカー磯釣行レポート          磯インストラクター 藤澤友得
昨年秋についにニューアライバルとなったPA(ポリアリレート)系ライン「141シンカー磯」。
・強度はナイロンの約3倍
・比重が1.41と重く、風や潮の流れの影響を受けにくい。
・吸水がなく、伸びがほぼゼロなので厳寒期の小さなアタリも竿先に感じやすい。
・適度な比重のため、ウキを沈めての全誘導仕掛けに適している。
・糸の表面には、耐熱800℃のボロンコートを施し、熱摩擦に強く、耐久性を保持。

喰い渋る寒グレの摂餌層を探るフカセ釣りではその小さなアタリをウキ、道糸の動き、または竿先で感じ取ることが必要不可欠です。
従来のナイロンラインでもそれらを感じ取る事は出来ましたが風、サラシに道糸が干渉されタルミが生じてしまい、そのタルミを解消すべく仕掛けを張ればコマセとの同調が難しくなり、
ライン操作も場面によっては難しいテクニックを要求され気づかぬうちにグレのアタリを逃してしまう事が多々ありました。
ひとくちにフカセ釣りと言ってもそのバリエーションは様々で釣り人の好みのスタイルも様々です。
私が好きなフカセスタイルは全誘導の沈め探りスタイルです。
石鯛釣りでも手持ちで竿を構えて竿先でアタリを取る釣り方もしますので個人的には体感的なスタイルが好みです。
私の基本的なフカセ釣りのイメージは、仕掛け投入後に最初にエサが付いたハリが沈み、次に比重1.78のハリスが後を追うように沈みます。
ハリスが2ヒロ程沈んだ後にじんわりとウキが沈み始めます。
ナイロンラインは比重1.10程。PE系は比重0.97~1.30程なのでウキが沈んでも使用する道糸の特性によりウキの沈降速度を妨げたり、
ウキが沈んでいても道糸は浮いたままの状態となり仕掛けに自然とタルミが出てしまったりします。

「141シンカー磯」は比重が1.41なのでウキが沈んだ後に潮に馴染みながら沈んでいきます。
ウキが見える状態ではウキに出るアタリにも注視しますがアタリでなくウキが自然と沈んで見えなくなったら、あとは潮流に任せながら張らず緩めずで流し、
仕掛け全体に適度な張りが出来てからはほんの少し張りながら流して仕掛けを入れ込んでいきます。
この間にもラインの操作は必要ですが、0.8号の141シンカー磯ならば強度的に同等の2.0~2.5号のナイロンラインよりライン操作が簡単なのは一目瞭然です。
ラインの浮きや風、波の干渉が少ないので竿先から先の道糸のタルミが殆ど無く竿先からハリまではほぼ一直線となり141シンカー磯の特性であるほぼ伸びが無い事でグレがエサをついばむ様なアタリも竿先に感じ取る事が出来ます。
このようなイメージを描きながら釣りを展開することで今まで逃してしまっていた寒グレからの魚信を確実の捉えられるようになりました。

年が明けた2019年1月13日に西伊豆、田子に釣行しました。渡礁した磯はカツオ。
沖向きのカド付近に釣り座を構えましたが上り潮が速く雌島方向に流れています。
釣り座のカドから右方向にはハエ根が張り出しているのでどうしてもそのハエ根に仕掛けが絡みやすいのは想像に難しくはなかったのですが思い切って釣りを開始しました。
左10時方向にコマセ、仕掛けを遠投しウキを沈ませながら釣り座正面を通過させ右のハエ根の際から下に仕掛けを入れ込んでハエ根の下に潜むグレを狙う作戦です。
功を奏したのか1投目から30センチほどのグレがヒットです。
その後すぐに今度は35センチほどのグレがヒットしました。
食わせるパターンを掴みかけましたが潮流が更に速くなりグレの活性が落ちてきました。
それからはただ流すだけでなく潮の変化のある場所になるべく長く仕掛けを留めたり、竿先にアタリが出てもすぐには合わせず更に送り込んで食い込ませたり、
誘いをかけたりして40センチクラスを3枚と30センチから38センチを7枚釣ることが出来ました。
以前、同じ釣り座で同じ潮流下でグレ釣りをした時にはナイロンラインを使用していたので右に張り出すハエ根に何度も仕掛けを取られ痛い思いをしましたが
141シンカー磯を今回使用したことで潮流に道糸を取られにくくなりハエ根の際を流すことが出来ました。それでもリスキーなトレースラインなのでドラグは緩めの設定としました。
141シンカー磯は伸びが無いのでアタリを明確に伝えてくれますがその分ハリスに掛かる負荷も増えるためドラグは緩めの設定がいいでしょう。
合わせたときにチリチリッと道糸が出るくらいの感じで良いと思います。
それでは合わせが効かないのでは?
と聞かれることがありますが伸びが殆どないので竿先がグーッと引き込まれた時には殆ど掛かってしまいます。
なので大合わせは必要ありません。
慌てずにキュッと合わせる感覚です。
寒グレの季節は大型も喰ってきますので大合わせとゴリ巻きは私の経験上やってはいけないやり取りです。
45センチを超えるグレは驚くと、もの凄い速さで根に潜ろうとします。
まさにあっという間のラインブレイク!となるので注意が必要です。
最後に141シンカー磯を使用する際にはハリスは7メートル~10メートル程使用してください。
フロロカーボンハリスも少しの伸び特性があります。
通常のフカセ釣りでは2ヒロ(約3メートル)のハリスを使用することが多いと思いますが3メートルのハリスの伸びだけでは141シンカー磯との結束部分にかかる負荷を逃がしきれません。
私が推奨するハリスの長さは10メートルで141シンカー磯とは直結となります。
従ってウキの穴にハリスを通すことになります。
問題はコスパですが今までは2ヒロ(約3メートル)のハリスを使っていました。
一日釣りをしているとハリ上部分が撚れたり、根ズレたり、ハリの交換時にハリスをカットします。
例えば2ヒロのハリスがそんなこんなで1.5ヒロになった時に仕掛けの馴染みや食いが悪くなりそうなので交換します。
そのような場合にダメージを負っていない1.5ヒロ分のハリスはもったいないですが破棄となってしまう訳です。
それを3回繰り返しただけで9メートル分のハリスを消費することになります。
それから考えると先に10メートル巻いて、途中で根ズレ、ハリの交換等でハリスが短くなっても常にウキ下2ヒロのハリスは確保できて無駄なく使用することが可能ですのでコスト的には今までの2ヒロハリス使用の時と変わりません。
141シンカー磯を使用することでまた違ったフカセ釣りの世界を体感することが出来ます。


是非!使ってみてください!

Report by 磯インストラクター 藤澤友得


カテゴリー: フィールドレポート, 更新情報, 磯 レポート タグ: , , , , パーマリンク

コメントは停止中です。