糸に関するコラム特集
フジノラインでは、日頃なかなか知ることの出来ない「糸」に関するコラムを、わかりやすく皆様にお届けしたいと思い、糸に関するコラムの特集をスタート致します。
更新は不定期ですが、知って得する内容や、新たな発見にもつながる内容を目指していきます。
第一弾は、渓流や鮎釣りには欠かせない「目印」の話。
目印は、どれも変わらないと思っていませんか?
見えれば良い、ではもったいないです!!
フジノラインでは、脇役の目印にも注目して力を入れています。
一般的に、目印はウーリーナイロンと呼ばれる素材で出来ています。
- その1.どこよりも濃く、良く見えること。
- その2.しっかり水をはじくこと。
- その3.しっかり伸びて、仕掛けが作りやすいこと。
- その4.使い勝手が良いこと。
が求められます。
また、目印には、スプール巻とカットタイプの2種類あります。
スプール巻を使う方が多いと思いますが、スプールから出した時、糸が伸び切っていませんか?
これではどんなに締めこんでも、ゆるくて仕掛けが作りにくいですよね。
糸がしっかり伸びることで、仕掛けが作りやすく、小さくきれいに結べる。
だから、ズルズルと動いてしまうこともない。
カットタイプは、糸が引っ張られて巻かれていない分、よく伸びます。
スプールタイプは便利ですが、スプールから出したら、少しだけ時間をおいて、糸を窮屈な状態から解放してあげてください。
それでは、どの位糸が伸びるものなのか、実際に見てみましょう。
目印の伸縮
★比較前 : 太さは「中」で実験。2本とも同じ長さ(約6cm)です。
下段の目印をどこまで伸びるか引っ張ると、約2倍まで伸びています。
★比較後:伸縮前 (約6㎝)
★比較後:伸縮後(約12cm)
お手持ちの目印はいかがですか? 古くなっていると余計に伸びないので、注意してくださいね。
次に撥水を見てみましょう。
目印の撥水と吸水比較
同じ長さの目印(太)を使って、撥水と吸水の実験をします。
★実験前:長さは2本共7㎝です。
★撥水の様子:水に浮かべると、コーティングが効いて水面に浮いています。
★ 吸水後の長さ比較:しばらく水に浸してみます。
上段の7cmに比べると
下段は6.5cmに縮んでいます。
手前味噌ですが、フジノの目印は全て表面シリコン加工を施しているので、水はじきが違います。
水の上にのせただけなら、良く浮いています。
次に吸水です。水にぬれると目印は縮みます。
仕掛け作りで、ちょうど良く作れたのに、川で使ったら目印が動かない!という話を良く聞きます。
それはこの伸縮のせいなのです。余裕があれば、一度水に濡らして、どのくらいきつくなるかを確認してみると、いざという時に困らず安心です。
最後に、糸の太さのバリエーションについて。
糸の太さ比較
フジノの目印の特長の一つに、目印をばらすことが出来る点があります。
「細」が1本を基準にして、「中」が2本、「太」が3本、「極太」が4本撚り合わせてあります。
このため、「極太」を半分にすれば、「中」に変身。
使い勝手によって、好きな太さに変えられるのも便利です。
※例えば、1本だけ引き抜いて、天上糸の遊動分の編込みに使うというのも有りです。
その他、フライやテンカラの毛ばりのパーツにも使えますよ。
目印のコラムはここまでです。
長い説明になってしまいましたが、いかがでしたか。
次回は、テンカラ商品誕生秘話を予定しています。