開発のキーマン吉田孝氏との出会い
2012年パシフィコ横浜で開催されたジャパンフィッシングショー会場にて、当時のつり人社社長より吉田孝氏をご紹介いただき、ここからフジノラインと吉田氏の共同開発となる、本格的なテーパーラインの開発がスタートしました。
フライリーダーでは、OEMの実績があり、テーパーラインを作る技術は確立されていたものの、テンカラのノウハウがなく、当時はまだテンカラ用品も非常に少ない中で、初心者からベテランまで誰が使っても使いやすいテンカララインを作りたいという共通の想いからのスタートでした。
そもそもテーパーラインとは何?
一般的な釣糸は、糸の太さが一定であり、これは「レベルライン」と呼ばれます。
一方糸の太さが変化していくものを「テーパーライン」と呼びます。現在のように機械で結び目なく作れるようになる以前は太さの異なる糸を結んでテーパーラインを自作していた様です。
レベルライン
テーパーライン
テーパーライン製作のポイント
自分の思った所へピンポイントにキャスト出来るテーパーラインを作るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
テーパーライン作りのポイント
- 竿側の糸の太さと長さ
- テーパーになっている部分の長さ
- ハリス側の糸の太さと長さ
- 糸の硬さや色
とくに1~3は、無数のバリエーションが作れるため、設計が非常に重要です。
テーパー部が長すぎる場合
テーパー部が短すぎる場合
竿・穂先側の糸の太さが細すぎる場合
竿・穂先側の糸の太さが太すぎる場合
これらを踏まえて設計、試作⇒テスト⇒試作⇒テストを繰り返し、完成した第一号が「テンカラミディ」です。
糸を短くカットしたい場合
自分で長さを調整したい時は?
自分の好みに長さを短くしたい、と問合わせいただくことがあります。
その場合には、太い方を短くカットしてください。
細い方をカットしてしまうと、全体のバランスが崩れて、思うようにキャストできなくなってしまうのでご注意ください。
竿への取り付けから毛バリの結び方まで解説
初めてテンカラにチャレンジする方も多く、竿先にどうやって取り付けるの?ハリスはどうやって結ぶのが良いのか?毛バリの結び方は?
日頃テンカラ教室を定期的に開催されている吉田氏のアドバイスから、これらの不安が解消できるよう、商品には解説資料が添付されています。
また、ホームページ上にて、一般的なテンカラ毛ばりの作り方を公開しています。是非参考にしてみて下さい!!