【テンカラ大王 石垣先生】
「テンカラ大王」こと石垣尚男氏に監修していただき完成したのが、「テンカラストレートライン」。
これまで、テンカラ師が多く集まるイベントに参加させていただく中で、よく言われたのが糸グセ、糸のカールのことです。
特にフロロカーボンのレベルラインは、3号以上を使うことが多く、その太さも要因となり、スプールから出した時の糸のカールを取るのはかなり大変です。
糸は外気温に影響を受けるので、同じ糸なのに、夏場は軟らかく感じ、冬場は硬く感じませんか?
特に解禁当初の寒い時期に糸グセを取っていくのはストレスになってしまいます。
そこで誕生したのが、「テンカラストレートライン」
石垣先生に「こんな素材があるのですが、テンカラに使えないでしょうか?」の問いかけに「私にやらせて下さい」との嬉しいお返事をいただき、開発がスタートしました。
完成までの試練
「テンカラストレートライン」は、8本の糸を組み上げた、組糸構造。
組糸になっていることがとても重要で、糸グセがつかないのです!
まずは糸の太さを決めるところからのスタート。試行錯誤したものの、先生の理想とする重さに0.1g足りず、なかなかOKとなりません。
先生から「開発をやめることも選択肢の一つですよ」との一言。
それでも、なんとしても形にしたい一心から、基本の糸の構成から見直し、遂に理想の重さと硬さが完成。
その後は、細かい部分の調整です。
製品にはストレートラインとハリスとの間に30cmのナイロン組糸のマーカーがセットされています。
蛍光イエローのマーカーには5cmごとに黒のマークが入っているのも先生の普段の釣りスタイルを取り入れ作られています。
2020年10m巻が新発売
現在、ストレートラインシリーズは5アイテム。
- ①:やや太めで、初めてでもすぐに使える「ストレートラインパワフル」
- ②:①同様にすぐに使え、①のラインほど太くない、「ストレートライン」
- ③:キャリア向けの「ストレートライン10m巻」
- ④:やや太めで入門者・初心者向けの「ストレートラインパワフル10m巻」
- ⑤:専用パーツ「ストレートライン用マーカー」
- ⑥:③と④は自分で好きな長さにカットして作るタイプです。
石垣先生のおすすめは、「ストレートライン+マーカー30cm」の全長=竿の長さを標準にすると良いそうです。これにハリスを付け足して完成!
また、思いきって長くして使う時、個人差にもよりますが、6mまで長くしてもキャスティング出来る糸なのでチャレンジしてみてください。
ストレートラインの実際の糸の結び方など、詳しい解説は石垣先生のホームページで紹介されています。
是非こちらをご覧ください。
http://www.tenkaradaio.sakura.ne.jp/tenkara/2020/fujino.htm